秋桜とつくし。
2011 / 11 / 27 ( Sun )

友だちが私のことを
秋桜に例えていたよ
嬉しかったけど
私はこんなに優しくも強くもないな
息子はつくしだって
春先にぐんぐんと土から出るかわいいあの子
それには納得
名前も似てるし
小さいところも丈夫そうなところもそっくりだ
好奇心も冒険心も
ぐんぐんぐんぐん上向きで
すすめすすめ
小さなつくし
(photo:秋桜と旦那さん@屋上庭園)
しゃんと。
2011 / 10 / 18 ( Tue )

また随分と間があいてしまったな
日々色々思うことあれど
綴りたいと思っても
うまく言葉で表せないな
いつの間にかまた 金木犀の香りが風に乗って鼻先をくすぐり
月日の流れの早さにハッとする
近くの金木犀の花は全て地面に落ち
小さく干涸びていき 橙色はもう消えてなくなった
春には桜の咲く道を選んで歩き
秋には金木犀の咲く道を選んで歩く
四季を彩る短い命
日々
失われたもの
変わってしまったもの
お金では賠償されないささやかなことたち
思っては心を痛めている
おおっぴらにしてないけれど
すっかり変わってしまったよ
けれど
変わらず花は咲き 実は実る
それに少し救われる想いがする
…
我が子を守りたい 守らねば
そんな思いで放射能に関する勉強会や親の集まりに
参加して学んだり話したり自治体に働きかけたり
もうちょっと踏み込んで動いていきたいと思ってる
そこで出会うお母さんらは何だかみんな、しゃんと美しい
そういう姿を見て私ももっと強くならねばと思う
安心して食べさせられるものも
安心して遊ばせる場所もどんどんなくなり
ストレスも多い
終わりの見えない闘い
けれど母の力ってすごいのだ
どんなに大変でも我が子の前ではちゃんと笑っていたい
そしてその子が5年先10年先も元気で笑っていてほしい
チェルノブイリを超えたというのに
世間はまるで事態は収まってきてるかのような扱いだ
本当は東京を離れたいけれど
そうもいかず
だからここで子どもが健やかに暮らせるように
出来ることを少しでもやっていかなければならない
そんな中でも
季節の移り変わりには敏感でいたい
美しいものを美しいと思う心は死なないように
(原発事故、放射能関連、子どもの口にするものetc
一例ですがここの情報など参考になります→http://savechild.net/)
(photo:子どもたち@とある園庭)
ふれたい。
2011 / 06 / 04 ( Sat )

好きな散歩を長くすることも
芝生でごろりするのも
水遊びするのも
ただ花や葉っぱに触れることすらも
見えない恐怖におびえて
出来なくなってしまった
色々触れたがるのを
止めるのは つらい
すやすや眠る顔を見て
なんでこんなことになってしまったのかと
今まで散々恩恵を受けていたものに
牙をむかれ
未来を担う子達に大変なものを背負わせてしまった
きっと水も土も花も動物も魚も泣いている
(photo:少年@公園)
あれからの日々。
2011 / 05 / 29 ( Sun )

パソコンの不調などから
しばし更新できないままでした
訪れてくださった方ありがとうございます
数日前のtwitterで何気ない呟きがあっという間に拡散され
その反響に驚いています…
久々に開きここへの訪問者数がどっと増えていたので驚きました
この数ヶ月の間にあまりにも色々なことがありました
東日本で起きたことは私達の日常も
今まで信じていたものも
がらりと変えてしまいました
いや、被災地の方々の暮らしに比べたら
東京での私の暮らしなどほとんど変わってないに等しいです
ただ、見えないやっかいな飛散物に日々心を悩ます以外は
日々沢山の情報が入ってきます
何が正しいのか
何が間違っているのか
どう生活していったらいいのか
ニュースを読んだり様々な情報を辿ったり
ジャーナリストや学者が話す動画を見たり
ふと気付くと深夜なこともしばしば
あまりに沢山の情報が押し寄せ
まだうまくまとめることが出来ません
幼い子を持つ親は
より一層不安が多いと思います
ただ思うのは
もしも数年後に子どもが何らかの異変をきたした場合
それが何が原因か特定できないとしても
放射能とは関係ないとしても
親は、あの時食べさせた野菜が?飲ませた水が?
水遊びが?泥遊びが?と
政府を責めるよりもまず自分を責めるのだと思います
赤子に異変があると
母は妊娠中や授乳中、自分の食べたものが、与えたものが
悪かったのでは…と悩みます
たとえ医者や周りに関係ないよと言われても
そうだよねとはなかなかいかないのです
数年後の日本で沢山のお母さん達が
自分を責めることがないようにと願います
子ども達を守ってくださいと
誰に訴えればいいのかわからず
いつも心の中で叫んでいます
あまりに隠されている事実や不安が多く
もう気にしすぎてもどうにもならん
私は私の守れる範囲のものを守り出来ることをする
と決めたものの
やはり気がかりなことが多すぎます
息子はそんなことも知らず
元気すぎるくらい元気で
何だか色々な単語や意思表示を発するようになりました
3月の半ば、東京にも高濃度の放射性物質が降り注いでいたことを
今更知ってその日の日記を見て
長い散歩をして公園で遊んでいたことを思い出し
ひどく後悔しました
息子は無邪気に「おお」と両手で空を指差し
花を指差しニコニコしていたこと
ぶらんこに一緒に乗ったり
滑り台に何度も登ろうと必死だったこと
衝撃的な映像が流れ続けるテレビを消して
外にいた、あの平和で穏やかな時間
何も知らなかった私達
福島の原発の敷地内の桜が満開な映像を
見た時の複雑な気持ちにも通じるものがありました
守るべきものは何なのか
お金やプライドや損得やしがらみに絡まって
お偉い方々には見えにくくなってるのかもしれませんが
今一度考えてほしいです
遠い所で下らない議論してないでさっさと動いてよ!と
安全だって言うならあんたが現地に行って作業しなよ!と
つい心の中で暴言を吐いてしまいます
私だって何もできないんですけど…
ごめんなさい
沢山のものを失った被災地の方々
汚染度の高い地域にいる方々
どうか守ってくださいと祈ることしかできません
(photo:おやこ@公園)
ひとつ、ふたつ、みっつ、、
2011 / 01 / 30 ( Sun )

たまに気付くと
けっこうすごいことを成し遂げてたりする

ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ!
すごいねすごいねー
自分でも手を叩きながらにこにこ
今のところ最高記録は5つ
(photo:積木遊び@うち)
日々是好日。
2011 / 01 / 26 ( Wed )

空気は冷たくてカラカラといえど
やはり天気の良い日は気分がいいです
冬の陽射しはやさしくあたたかい

息子も猫も窓辺が好き
ひなたが好き
外を眺める様子はそっくりだ

せっかくののほほんタイムも
奇襲攻撃によりぶちこわされる
きゃはー!べしべし!
きぇーー!やめれーー!
が
前よりはだいぶ距離が縮まってきている2人
ちょっとやそっとのことでは逃げなくなった猫
たくましくなりました
どちらもね
(photo:窓辺、創、モラの風景@うち)
あたらしい。
2011 / 01 / 10 ( Mon )

息子は1歳を迎え、クリスマス、大晦日、
そして、あっというまに新しい年になり
今年はどこかへ出かけることもなく、誰か来ることもなく、
去年はできなかったお節の準備をして、お雑煮を作って、
のんびりゆっくりと親子三人で迎えたお正月
気付いたらもう1月も10日過ぎた!
息子はこの頃は色んなことが目覚ましくどんどん出来るようになって
本当に驚いてしまう
あれこれ指差したり、物を手渡してくれるようになったり、
積み木を沢山重ねたり、ソファに上ったり、お尻付かずにしゃがんだり、
バイバイ等の仕草が出来るようになり、歌に反応して踊ったり声を出したり…
牛乳、卵料理もデビュー、アレルギーはなさそうで一安心
歩くスピードもどんどん早くなってきて
新年最初のお買い物は今までのよりしっかりした息子の靴を
1歳は本当に色んなものを吸収しまくっていく時期なんだろうなぁ
柔らかい新しいスポンジみたいな
きっと息子の頭の中は日々大忙しだ
大人からしたら「悪戯」にしか見えない「ぎゃー!」なことも
本人にしたら遊び、好奇心の現れの一つだ
イライラしそうになっても視点を変えると面白く見える
この前洗い物をする私の横で
食器棚開けて次々にお茶碗や湯のみを出していて
「あ〜もう〜危ないよ〜」と思って止めさせようとした時、旦那さんが
「あ、お茶ね」「あ、次もお茶なの」「ご飯」「またお茶か」と
湯のみを受け取っていて、あ。と思い、それ楽しい。と少し和んだ
私も一杯新鮮な気持ちで色んなものを見て、感じて、
一緒に成長して行きたいと思う
なるべくいいものを沢山、吸収できるように
私も一個、新しいスポンジを頭の中に置こう
(photo:元旦@うち)
一歩、二歩、三歩。
2010 / 11 / 23 ( Tue )

11月22日
息子が、ぽて、ぽて、ぽて、と
つたない足取りで、1m程も、歩いた
その前日まで1歩2歩足が出るか出ないかだったのに、
たった1日で明らかな成長を目の当たりにして
驚くやら感動するやら…
でもどんどん赤ちゃんでなくなってくのは少し寂しくもあるよ
そんなに急がなくてもいいんだよ
けれど、くしゃくしゃの笑顔で歩いて胸に飛び込んできた喜びは
きっと忘れないだろうな
翌日は10歩近く、歩いてた
すごいねぇすごいねぇ、とハグハグ
息子にこにこ
また泣きそうになる
これから色んなことがどんどんできるようになって
それが当たり前になっていくのかもしれないけれど
この気持ちを忘れないでいたい
だから日記にちゃんと記しておく
いい夫婦の日、歩いた記念の日、
ささやかなケーキを買って来て、食べた
この前少し先の善福寺公園まで歩いたら
黄金色の葉っぱと落ち葉で眩しいほどの美しさで
落ち葉のふかふかサクサクした感触がとても素敵で
あの上を来年は一緒に歩けるんだろう
葉っぱやドングリ拾ったりも出来るんだろう
きっと楽しいだろうな
(photo:いろいろ落ち葉@善福寺緑地)
霜月。
2010 / 11 / 06 ( Sat )

長い暑い夏が過ぎて
やっと待ちわびた秋が来たと思ったら
朝や晩のシンとした冷たい空気が
冬がもうすぐそこに来てることを感じさせる
11月は霜月というんだね
去年陣痛と戦いながら病院の窓から見た
あの大きなクリスマスツリーの点灯が始まったと知り
大きなお腹の寒い冬の日々と
それに続くあの日のことを思い出して
なんだかぎゅんと胸がいっぱいになる
早い 早いなぁ
この一年の日々は随分早く流れたなぁ
あのクリスマスツリー、近々息子連れて見に行こう
泣いてしまうかもしれないな
すっかりご無沙汰しているけれど
みんな元気にやっています
書きたいことはたくさんあるのに
うまく書ききれないや
疲れてイライラすることももちろんあります
うまくいかない時はまぁこんな時もあるかと根つめず
開き直ってのんびり構えると
すとんと気持ちは軽くなるし
明るい陽射しの下てくてく歩いて
おいしいもの食べてたら
たいていのことはゆるゆるとうまく流れてゆきます
猫もそう言ってる気がします
ねぇ?
わたくし、あんまりイライラしたくないのよ
今日も随分と心地よい光と風が
部屋を通り抜けて
そんな瞬間を感じるだけでも
心は満たされるのね
(photo:モラ@台所)
ごろごろ。
2010 / 08 / 23 ( Mon )
ごろごろ

ばたばた

なにを してるんでしょうかね…
変な隙間やソファの下や妙な場所に生息してますが
たまに出られなくなったり頭をぶつけてぎゃぁぎゃぁ言います
忙しいひとだ
ここ数週間のうちに
おすわりもつかまり立ちもできるようになって
こちらの話しかけに対しても猫に対しても
お話してるかのように色んな声を出し
目覚ましい成長を見せています
すごいね
まぶしい まぶしい
夏の陽射しくらいまぶしい
(photo:ごろごろ@うち)

ばたばた

なにを してるんでしょうかね…
変な隙間やソファの下や妙な場所に生息してますが
たまに出られなくなったり頭をぶつけてぎゃぁぎゃぁ言います
忙しいひとだ
ここ数週間のうちに
おすわりもつかまり立ちもできるようになって
こちらの話しかけに対しても猫に対しても
お話してるかのように色んな声を出し
目覚ましい成長を見せています
すごいね
まぶしい まぶしい
夏の陽射しくらいまぶしい
(photo:ごろごろ@うち)
武治さんのこと。
2010 / 07 / 22 ( Thu )
一度書きながら
涙が止まらなくなって書けなくて中断した日記
時間が経って少し落ち着いたから、もう一度書く

タケジさんが昨日亡くなったって
先週火曜日の朝、携帯で誰かと話し終えた旦那さんにそう告げられた
一瞬頭が真っ白になり
少ししてからポロポロと涙がこぼれてきた
息子を抱っこしながら
まだ君を見せに行ってなかったのに
とつぶやいて更に涙が止まらなくなった
ちょうど今週末あたりに遊びに行こうと思ってたのに
息子はニコニコ笑って涙を流す私を見てた
この日記にも幾度か書いたことがあったけど
タケジさんとは一昨年の春までの約3年
一緒に障害者施設のアトリエの仕事を一緒にさせてもらっていた
ひょんな縁から繋がった仕事
元はといえば今の旦那さん(交際前)の友達から引き継いだのだった
タケジさんは陶芸担当
私は絵画担当
毎週毎週小さな車に乗って学園まで通っていた
私が運転で助手席にタケジさん
仕事の後は老若男女あらゆる人が出入りする愉快な茅葺きの家の
タケジさん宅でご飯を食べながら
お酒を飲みながら(私は飲めなかったけど)色んな話を聞いた
仕事時間よりそっちの方がずっと長かった
若かりし頃ダリに会った話
今は著名な芸術家や舞踏家達の話
今まで作った作品の話
色んな人の色恋沙汰
今は離ればなれの家族の話…
絵の具から家まで何でも作ってしまうとんでもない人だった
仕事の後箱根まで30分程、車を飛ばして温泉に行ったり
美味しいパンを買いに行ったり
小田原の梅を見に行ったり
冬の海に潜ってアワビを獲ったこともあった
晩年は目がほとんど見えなくなっていて
それでもそうは思えない行動力であれこれやっていた
学園の人たちはみんなタケジさんが好きだった
バカヤローと言われてもみんなニコニコしてた
それは愛に溢れたバカヤローだからだった
人を引きつけるあの力はすごかった
その足下にも及ばない私はプレッシャーを感じつつも
やりたかった仕事に出会えた喜びと
毎週ある色んな発見と感動に
一緒に働かせてもらえることを本当に嬉しく思っていた
去年私達の結婚パーティーに来てくれたのが
最後になってしまった
もっと早く息子を見せにいってればよかった
悔やんでも悔やみきれない

私服で、花とお酒だけ持ってきてというお通夜
それは本当にタケジさんらしいお別れの会だと思った
2年振りに来たその家や庭のあちこちを眺めた
何も変わっていなかった
飾ってあるへんてこなもの
色んな人の作品や写真
タケジさんの写ってる日本酒のポスター
見慣れた食器や古びた棚
干しっぱなしのくたびれたシャツもサンダルも
無造作に生けてある摘んできたらしい花も
そのまんま
タケジさんの不在なんてないかのような日常の光景
猫のニャン吉に犬のガリも多分まだわかっていない

みんな部屋や縁側や庭で食べたり飲んだり話したり
夜になったら子ども達が花火を始めて
なんだか夏休みにおじいちゃんちに遊びに来たみたいだった
突如有名な舞踏家の方がお棺の前で舞い始めたりもした
眠るタケジさんに息子を見せて挨拶をした時
喉の奥がギュウとしたけどこらえた
お別れの会の間は涙を流さずに済んだ
みんな楽しげに話している
ただタケジさんの声だけが、ない
陽が暮れてきてテーブルの真ん中で
静かにこうべを垂れる向日葵がその姿のようにも見えた

帰り道、静かな夜の高速を運転しながら
自然と涙が溢れてきた
タケジさんがもういない
そう思うとたまらなかった
あまり細かく思い出したくなくて
たくさんの思い出に蓋をしようとしても
溢れて溢れて仕方なかった
後部座席の旦那さんにばれないように
静かにたくさん涙を流した
今頃天国で好きなお酒を好きなだけ飲みながら
先に死んだ色んな人達と賑やかに
芸術談義でもしているかもしれない
見えなくなってた目もよく見えて
今までにないくらいデカい作品を作ってるに違いない
そう考えると不自由な身体から抜け出せて
良かったのかもなぁと思えた
71年の人生のうち
たったの3年くらいだったけれど
一緒にお仕事できたことをとても嬉しく思っています
沢山のすてきな時間を
本当にありがとうございました
(photo:お別れ会の風景@タケジさんち)
涙が止まらなくなって書けなくて中断した日記
時間が経って少し落ち着いたから、もう一度書く

タケジさんが昨日亡くなったって
先週火曜日の朝、携帯で誰かと話し終えた旦那さんにそう告げられた
一瞬頭が真っ白になり
少ししてからポロポロと涙がこぼれてきた
息子を抱っこしながら
まだ君を見せに行ってなかったのに
とつぶやいて更に涙が止まらなくなった
ちょうど今週末あたりに遊びに行こうと思ってたのに
息子はニコニコ笑って涙を流す私を見てた
この日記にも幾度か書いたことがあったけど
タケジさんとは一昨年の春までの約3年
一緒に障害者施設のアトリエの仕事を一緒にさせてもらっていた
ひょんな縁から繋がった仕事
元はといえば今の旦那さん(交際前)の友達から引き継いだのだった
タケジさんは陶芸担当
私は絵画担当
毎週毎週小さな車に乗って学園まで通っていた
私が運転で助手席にタケジさん
仕事の後は老若男女あらゆる人が出入りする愉快な茅葺きの家の
タケジさん宅でご飯を食べながら
お酒を飲みながら(私は飲めなかったけど)色んな話を聞いた
仕事時間よりそっちの方がずっと長かった
若かりし頃ダリに会った話
今は著名な芸術家や舞踏家達の話
今まで作った作品の話
色んな人の色恋沙汰
今は離ればなれの家族の話…
絵の具から家まで何でも作ってしまうとんでもない人だった
仕事の後箱根まで30分程、車を飛ばして温泉に行ったり
美味しいパンを買いに行ったり
小田原の梅を見に行ったり
冬の海に潜ってアワビを獲ったこともあった
晩年は目がほとんど見えなくなっていて
それでもそうは思えない行動力であれこれやっていた
学園の人たちはみんなタケジさんが好きだった
バカヤローと言われてもみんなニコニコしてた
それは愛に溢れたバカヤローだからだった
人を引きつけるあの力はすごかった
その足下にも及ばない私はプレッシャーを感じつつも
やりたかった仕事に出会えた喜びと
毎週ある色んな発見と感動に
一緒に働かせてもらえることを本当に嬉しく思っていた
去年私達の結婚パーティーに来てくれたのが
最後になってしまった
もっと早く息子を見せにいってればよかった
悔やんでも悔やみきれない

私服で、花とお酒だけ持ってきてというお通夜
それは本当にタケジさんらしいお別れの会だと思った
2年振りに来たその家や庭のあちこちを眺めた
何も変わっていなかった
飾ってあるへんてこなもの
色んな人の作品や写真
タケジさんの写ってる日本酒のポスター
見慣れた食器や古びた棚
干しっぱなしのくたびれたシャツもサンダルも
無造作に生けてある摘んできたらしい花も
そのまんま
タケジさんの不在なんてないかのような日常の光景
猫のニャン吉に犬のガリも多分まだわかっていない

みんな部屋や縁側や庭で食べたり飲んだり話したり
夜になったら子ども達が花火を始めて
なんだか夏休みにおじいちゃんちに遊びに来たみたいだった
突如有名な舞踏家の方がお棺の前で舞い始めたりもした
眠るタケジさんに息子を見せて挨拶をした時
喉の奥がギュウとしたけどこらえた
お別れの会の間は涙を流さずに済んだ
みんな楽しげに話している
ただタケジさんの声だけが、ない
陽が暮れてきてテーブルの真ん中で
静かにこうべを垂れる向日葵がその姿のようにも見えた

帰り道、静かな夜の高速を運転しながら
自然と涙が溢れてきた
タケジさんがもういない
そう思うとたまらなかった
あまり細かく思い出したくなくて
たくさんの思い出に蓋をしようとしても
溢れて溢れて仕方なかった
後部座席の旦那さんにばれないように
静かにたくさん涙を流した
今頃天国で好きなお酒を好きなだけ飲みながら
先に死んだ色んな人達と賑やかに
芸術談義でもしているかもしれない
見えなくなってた目もよく見えて
今までにないくらいデカい作品を作ってるに違いない
そう考えると不自由な身体から抜け出せて
良かったのかもなぁと思えた
71年の人生のうち
たったの3年くらいだったけれど
一緒にお仕事できたことをとても嬉しく思っています
沢山のすてきな時間を
本当にありがとうございました
(photo:お別れ会の風景@タケジさんち)
君の目には。
2010 / 07 / 17 ( Sat )

君の目に映るものは
あらゆるものが新しくて
あらゆるものが新鮮なんだね
目に入ったものをじーっと見つめたり
ずりずりずりと突進しては
口に入れて確かめてみる
それって考えてみたらかなり面白い行動だ
大人になったら何もかも見慣れているから
いちいち気にもしなければ凝視もしない
まして何でもかんでも口に入れたりはしない
だから「だめー!」って怒ったり
危険でない限りはなるべく取り上げたり
しないようにしてみようと思うよ
気になるものはどんどん触ってみたらいい
口に入れて確かめたらいい
料理する時も使う野菜など持たせてみる
にこにこ笑って何だか楽しそう
もう少ししたらこれも一緒に食べれるようになるね
今日はその目で何を見て
何を考えているのだろう
私も同じ目線で色んなものを
一緒に見て
一緒に感動していきたいよ
小さな瞳は今日もたくさんのことを教えてくれる
(photo:縁側@古民家)
梅雨へ。
2010 / 06 / 12 ( Sat )

紫陽花があまりに色とりどりで美しく
散歩の途中で何度も足を止めてしまいます
同じ植え込みの中からあれだけ微妙に違う様々な色合いの花が
咲くことは本当に驚きです
しっとりとした藍色、淡い桜色、深い赤紫色、鮮やかな桃色…
うちの近くの線路沿いには紫陽花がたくさんあって
歩きながら眺めるのも楽しいのだけど
この前電車の先頭車両に乗って運転席窓ごしに眺めてみたら
線路の両脇に咲く紫陽花の風景に本当にため息が出そうで
運転手さんも、春は桜が、この季節は紫陽花がたくさんの風景の中
走っていたら忙しくても心が和むのではないかなと思ったり
暑い暑い、梅雨を抜かしてもう夏の陽射しかしらと思っていたら
明日からははいよいよ梅雨模様のようです
紫陽花たちは雨粒に濡れてより一層美しくなるのでしょう
空の色が青い日よりもどんより灰色の空の下の方が
紫陽花の色は映えて、その彩りに何だか心が洗われる気持ちになるので
やはり季節ごとの自然の装いはすごいなと改めて思うのです
じめじめしとしと雨模様に負けず、雨粒リズムで歌でも歌いながら
歩いて、歩いて、ゆきたく思います
(photo:紫陽花@井の頭線沿線)
小悪魔への階段。
2010 / 06 / 10 ( Thu )

いつの間にかころんと寝返りを打つようになり
きゃぁきゃぁと大きな声を出すようになり
朝は誰よりも早く起き
元気一杯しゃくとり虫のごとく
布団からグイグイ畳へはみだしていき
眠い私は一生懸命それを何度も戻し
けれど
はみでる、戻す、はみでる、の繰り返しで
結局眠ってもいられず起きるハメになります
寝不足です
最近は畳へ出た後、押し入れのふすまをガリガリ…
目についたものに手を伸ばすようになり、口に入れるようになり…
天使から小悪魔への階段を昇り始めているようです
目覚ましい成長に嬉しいようなちょっと怖いような
複雑な気持ちで苦笑いで君を見つめていますよ
(photo:ちょっとハゲてますよ@うち)
白い紫陽花が。
2010 / 06 / 06 ( Sun )

結婚してからはや1年が過ぎた
ずいぶんと色んなことが詰まった1年
とてもよい天気だったので
親子3人で井の頭公園までお散歩
玄関出たら てんとう虫がこんにちは
ちょうど指輪の指にちょっこり乗って
しばらくそこで休んでいたよ
お祝いしてくれてありがとう
電車から見える線路脇の紫陽花が
色づいてきている
ちょうど1年前に横浜で見た
真っ白な紫陽花たちを思い出す
昼下がりの明るい公園
さんさんと陽が射す中のらりくらりと歩く
特別なことは特にせず
夜のカフェで小さく乾杯
小さな人は隣ですやすや眠ってた
1年経って彩りががらりと変わって
そして日々少しづつ増えていくのです
(photo:てんとう虫さん@うちの前)
五ヶ月。
2010 / 05 / 23 ( Sun )

夜寝てる姿を
ふと振り返って見てみると
あれ…一回り大きくなってないか…?て
思うことが多々ある
生まれた時から比べて重さは2倍ちょっと
すごいなぁ
(photo:創とモラ@うち)
すぐそこに。
2010 / 05 / 20 ( Thu )

クーラーの効いたお店から外へ出ると
もわんとなまぬるい空気が肌にまとわりついて
はっとなって
一気にぶわっと思い出した
夏の空気
ずっと遠くに去っていたようで
もうすぐそこに
夏が来てるということを知らされた瞬間
そうだった
長い冬をこもり気味に過ごし
温かい春の中をゆるゆる歩いていて
すっかり忘れていた
夏が来たら
花火もあるしお祭りもある
今年は阿佐ヶ谷七夕祭りも行きたいな
前に一度行った浅草の風鈴市も行きたいな
花火大会はどこの見に行けるかな
そんなことに思いを馳せながら
すたすた夕暮れの町を歩き
線路の向こうの夕焼け空と一筋の飛行機雲がとてもきれいで
踏切の真ん中 ふと足を止める
カンカンカンと鳴りだしたその音は
夕焼け色の景色にあまりに合いすぎて
なまぬるい空気の中
町の風景のすきまにしみこんでゆくようで
(photo:いそぎんちゃく@串本海中公園)
日々が。
2010 / 05 / 20 ( Thu )

どんどん過ぎてゆきます
元気です
書きたいことはわらわらあるのに
なかなか記録するところまでたどりつけません
ふとした小さなことが積もり積もってこぼれそう
(photo:小さな池の@和歌山)
桜の木の下。
2010 / 04 / 15 ( Thu )

4月のあたまに君は生まれて100日目を迎えました
やっとこさの3ケタ
まだたったの100日
不思議な気持ちで眺めます
その日はふたりで井の頭公園へ向かいました
なまぬるい空気 薄曇りの空の下
公園の桜は池の上に 頭の上に
溢れんばかり咲き誇り
まるで君のことを祝福してくれてるようでした
生まれる前に一緒にこの場所に来たこと
キラキラ光る水面や鮮やかな紅葉を見て話しかけたこと
覚えているでしょうか
今年はずいぶん沢山の満開の桜を見たよ
井の頭公園 代田橋の玉川上水緑道や給水所
横浜の大岡川に井の頭線横の神田川
和田堀公園 小金井公園 お散歩途中のあちらこちら…
どこもかしこも桜色で 終わりかけの桜吹雪もきれいだったね
生まれて初めての桜を見せたくて
あたたかくなってきたのがうれしくて
ついつい張り切って動き回ってしまいました
君が生まれてから
ママは行動範囲も散歩時間も前の半分くらいになりました
でもそれを悲しいとか残念とは思いません
君と一緒に行ける場所や楽ちんな道順を考えて
色々想いを巡らすのもまた新たな楽しみであるからです
また街の中のバリアや使いづらさを知る機会であると同時に
色んな人の優しさに出会ったり使いやすい場所を知る機会でもあります
街で出会うおじいちゃんおばあちゃんやおばちゃんは
君にニコニコととても優しいね
お話できるようになったらちゃんと挨拶をしようね
君が生まれてくる少し前 12月の寒い日にひとりで見た
近くの大宮八幡宮の真っ黄色だった銀杏の大木
この前見たら枝の先は黄緑色の新芽がいっぱいで
そういえば春の銀杏の姿はちゃんと見た事なかったなと思いつつ
静かに確実に命が続いているということを知り
なんだか胸がいっぱいになったのです
季節ごとになにもかもが新しく 美しい
一瞬一瞬が美しい
桜はもうほとんど緑色の葉っぱになってきました
なんて早いのでしょう
沢山見た桜色を君は覚えてくれているでしょうか
来年はその足で立って一緒に見ているのでしょうか
桜の木の下で笑った顔をカメラのシャッターでは捉えられなかったけれど
ちゃんと覚えていようと思います
(photo:すみれと桜と@代田橋玉川上水緑道)
三寒四温。
2010 / 03 / 08 ( Mon )

暖かかったり 寒かったり
春の音は近付いたり 遠のいたり
まるでいたずらっ子の春子さん
そこの曲がり角の陰から
顔を出したり引っ込めたりして
笑ってる
(photo:開きかけのチューリップ@玄関先)
虹。
2010 / 03 / 04 ( Thu )

ほんとうは
こんな 汚れた空に
出て下さるはずなど ないのだった
もしも ここに
汚したちょうほんにんの
人間だけしか住んでいないのだったら
でも ここには
何も知らない ほかの生き物たちが
なんちょう なんおく 暮らしている
どうして こんなに汚れたのだろうと
いぶかしげに
自分たちの空を 見あげながら
そのあどけない目を
ほんの少しでも くもらせたくないために
ただそれだけのために
虹は 出て下さっているのだ
あんなにひっそりと きょうも
まどみちお「虹」より
いつも小さなひとや動物の視点に立っている
まどさんの詩はあたたかい
虹だけでなくて
季節ごとに咲く花
空から降る白い雪
朝日に輝く朝露
芽吹く青葉
自然の中の奇跡はたくさんあって
それを壊す権利を人間は持っていないはずで
謙虚にいきなければと思うのです
このところ起こる天災は
色々なものを壊してきた人間への警告のようにも
思えてならないのです
(photo:青空の下@多摩川)
小さな小さな。
2010 / 02 / 15 ( Mon )

大きな出来事は特にない
驚くようなニュースも特にない
けれど
小さな変化や
ささやかなニュースが
日々 ある
同じ事を繰り返してるようで
淡々としているように見える日々は
細かな彩りが
チラチラと散りばめられている
(photo:親子@うち)
ひとりごと。
2010 / 02 / 10 ( Wed )

世間での流行を横目に
たまにのぞいても全くちんぷんかんぷんなルールや言い回し
私は絶対にやらないだろうと思ってたのに
2人であーだこーだ言いながら色んなつぶやきをのぞいて楽しみ
でもやっぱりやらないなーと思ってたのに
…翌日まんまと登録してました twitter…
アカウントはyurarhythemです
よろしければよろしくです
(photo:微妙な顔のモラ@うち)
北風吹く日は。
2010 / 02 / 07 ( Sun )

生まれて1ヶ月過ぎて
少しづつ外に出ていいようになってから
寒すぎなければほぼ毎日昼下がりに
2人で短いお散歩をしています
スリングにすとんと入れ抱っこして歩くと
すぐ寝てしまうんだけど
2人共ぬくぬくあったかい
雪の降った次の日は節分
わずかな残り雪景色と
節分祭を見るため
近所の稲荷神社に出向いてみました
向かう途中に濃い桃色の梅が咲いていました
青空のもと凛とまっすぐ上を向いて
先月までは私もほとんど外へ出なかったから
冬のキンとした空気の中歩いて
こうして肌で季節を感じることが新鮮で
雪だるまだったとおぼしき固まりが
いくつかの家の前ぽつりぽつり
暖かな陽射しの下
どんどん小さくなってしまったのね
おにはそと ふくはうち
という威勢のいい掛け声が聞こえてきて
境内へ入ると近所の小学生や親子連れで大賑わい
おこぼれの小さな豆の袋を受け取って
ふくはうち とつぶやきます
ほんとは3つ欲しかったけど2つしか受け取れなかったよ
でも君は豆食べれないから
私が食べる1袋で2人分ね
立春 という響きは
あそこに咲いてた梅の花のように
凛としたすてきな響き
背筋がぴん と伸びる感じ
立春は寒さのピークで
次の日から寒さが緩むものらしいけど
昨日も今日も北風がぴゅうぴゅう吹いて
ほっぺがぴんぴんするような寒い一日
洗濯も久々にお休みして
お散歩もお休みして
丸一日おうちで過ごす
ごはんと歌と踊りと
おやつとお茶とお昼寝とごはん
そんな一日
(photo:創とモラ@うち)
ひとつき。
2010 / 01 / 23 ( Sat )

きみがうまれて ひとつきたちました
もう ひとつきも
まだ ひとつきしか
およぐようにじたばた てあしをうごかし
すわらないくびでぐるぐる まわりをみようとし
なにかをじっとみつめ
このせかいをしろうとしているような
ちいさなて
ちいさなあし
ちいさなめ
だれにもおそわってないのに
ちいさなくちで ちからいっぱい おっぱいをのみ
ちいさいけれど まいにちまいにち
すこしずつすこしずつ せいちょうしてる
5センチくらいと 700グラムくらい おおきくなった
めをあけてるじかんがすこしふえ
うれしそうなかわいいこえをだすようになった
こういうちいさなことが
ひび つながっていくんだね
ただみつめてるだけで
いとおしくて なみだがでそうになるなんて
わたしたちも パパとママになって まだひとつき
みじゅくものどうし どうぞよろしくね
ひとつき おめでとう
(illustlation:一羽の小鳥さん)
