おじさんとねこ。

おじさんと猫

ねこ てくてく歩いて
おじさんの前で
ぺたりとねころんだ
それはとてものどかで
どこかやさしい光景で
思わず足を止めた
少ししてからまた通ると
相変わらずおじさんの前で
ねこ ねころんでた
ちょっとためらってから
おじさんとねこに近付いた
おじさんはちょっと笑って私を見てから
ねこに話しかけた
私はなでようと手を伸ばしたら
ねこ びくりと立ち上がり少し遠のいた
ごめんねとあやまった

ねことおじさんのあいだにあって
ねこと私のあいだにないもの
おじさんは家はないけれど
ねことおじさんのあいだに
しずかに流れているそれは
本当にささやかだけれど
確実なしあわせのように思えた

(photo:おじさんとねこ@馬車道)
19:23 | 未分類 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

あおみどりいろ。

緑壁

あるひとに 私のイメージは
エメラルドがかったブルー
と言われた

小学生のころ
エメラルドグリーンという色の絵の具を見た時
とても特別な色だと思った
青とか赤とか黄色と書かれた色の中で
何か違う存在に思えた
エメラルド!
その微妙な色合いも好きだと思った
深い空の青と深い森の緑を混ぜたような色
だから好きな色はと聞かれたら
エメラルドグリーンと答えていた気がする

私には
エメラルドという色は
特別かつ美しすぎると思う

町の中でよくみるトタンの壁は
なぜかエメラルドがかったグリーンやブルーが多い
私は森の中の湖のような色ではなく
どっちかいうと町の中にひっそりある
さびそうな古いトタンの色の方が近いと思う
青みがかった緑色
緑がかった青色
透明感のある特別なイメージより
そっちのほうが落ち着く

(photo:ある民家@大岡川沿い)
18:10 | 未分類 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

あの眼差しを思い出す。

ツルバラ

あぁ あのひとに会いたいなと思いました
久しぶりに夢に出てきて
静かに微笑んでいました
悲しみの最中にある人に何度も出会った人の持つ
そして自身も深い悲しみを通り抜けた人の持つ
静かな眼差しを あのひとは持っていました
たまに懐かしく思い出します
もう会うこともないと思っていた頃もあったし
会えても会えなくてもいいとも思うけれど
そのうちまた会えるような気がしています
きっと
なんとなくそんな気がしています

(photo:民家の庭先@串本)
22:29 | 未分類 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

とある川の流れる町の春模様。

りんご飴

この町がとても好きだと思った
この川沿いがとても好きだと思った
観光地としての横浜とは全然違うし
きれいじゃないし
おしゃれでもない
でもとても人間のにおいがする
どこにもないにおいがする
私はここをとてもいとおしく思っているのだと
木にも水面にも桜色が溢れる春の光景の中思った

桜まつりは地元の人たちの愛やパワーが溢れていた
よく会うあの豆屋のおじさんや
工務店のおじさんや
おしゃべり好きなおじいさんや
婦人会のおばさん
笑顔が魅力的でとても好きだ
自然と出来ているこのコミュニティを
すてきと思う

数年前まで裸の女の人達が窓辺にいたという
今はがらんどうの違法飲食店がズラリと並ぶ異様な風景
そこにポツリポツリ生まれてきている新たな違う芽
でもすぐそばにはやっぱり沢山の風俗店がある
おまわりさんは24時間道に立っている
矛盾しながら色んなことが同時に息づいている

数ヶ月ぶりにすれ違ったホームレスさんは
長かった髪はばっさり短くなっていて
相変わらず長いコートを着て
元気そうだった
これまた1年以上ぶりに出会った
帽子の上に沢山のガラクタやおもちゃを飾っている
謎の帽子おじさんもすいすいと自転車をこいで
人ごみを抜けていった
やっぱりすてきだった
ガレージにつるした紅白の幕の前で
一人グループサウンズを奏でるおじさん
切られた桜の幹で臼と杵を作ったアーティスト
それで餅をついた子ども達
餅をふるまう兄さん姉さんと婦人会
ヤクザの駐車場だった所で
茶碗を焼くドラッグクイーンなアーティスト
茶碗に絵を描きお茶を飲む人々
自転車に乗った酔っぱらいを追いかけるおまわりさん
川面をのんびりすすむボートの人々

桜色の春の風景の中繰り広げられる
様々な人間模様はどれもとても愛すべきもので
なぜか涙が出そうになった
春模様 花模様 人間模様

色んな人がいる
受け入れられている
許されている
たくましく生きている
全然おしゃれじゃない
でもみんな素のままの顔で歩いてる

目黒川も多摩川も鴨川も大好きだけれど
私はもしかしたらこの川沿いが
実は一番好きなのかもしれない
なによりここに住む私もこの風景の一部なのだ
じんわりと肌になじむこの町の温度が好きだ

(photo:桜まつり@大岡川)
23:23 | 未分類 | comments (4) | trackbacks (0) | page top↑

あたらしい風。

空き地

あたらしい風が吹いている
あたらしい陽射しが降り注いでいる
4月というだけで何もかもあたらしいような
気がするのは錯覚だろうけど
でもあたらしいような気分はきもちがよい

あたらしい日々をわりと気に入ってる
いろんな人がいて
いろんなことが起こっているけれど
どこかのんびりとしていて微笑ましく
わりと気に入っている
おかしなことがあっても
あまり動じず笑っている自分も
けっこうおかしいと思ったりする

いつも風通しがいい感じでいたいと思う

(photo:空き地の風景@小金井)
00:02 | 未分類 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑